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ただ自分のために残す雪の記憶
12月末 ニセコアンヌプリ あ! 自分用の日記ブログなので読まなくて良いです! 僕があとで(夏のひと時とかに)読み返すために残すブログだから、、、 ただ印象に残ったスキーの日々を綴っただけ 12月15日 シーズンの始まりとともに最新の板『ライン ブレード』試す 今シーズン最初の一本 『ライン ブレード』の鋭い切れ味と、鋭いカービング性能、板のたわみが引き出す反発力による無重力感覚に、ただ純粋に驚く! 「ああスゲー、今年はこの板で滑るんだな!!!」そんな実感が身体の奥から立ち上がってきた初日だった。 その日の天候でスキー板をセレクト 2026年1月 毎日のようにファーストトラックを滑った。 丁寧に圧雪された、まだ誰も刻んでいない雪面にカービングラインを削る その後、ゴンドラに乗り込み、毎日一緒になる先輩スキーヤーと、滑った一本について、雪質について、圧雪状態について、、、話す。 他愛もない会話だったけれど、その時間が心地いい 先輩スキーヤーから教えて頂く事柄はどれも参考になる。 2月13日 雪は静かに、そして絶え間なく降り続いていた。 午後のコース
建築設計 キタザキ アーキテクツ
13 時間前


ワクワクする家づくりに必要なこと。“予算”と正しく向き合うという話
ワクワクする建築をつくりたい。 これは、設計者として常に思っていることだし、住宅でも店舗でも、 その想いは変わらない。 ただ、ここでひとつ大切な前提がある。 それは、 「ワクワクは予算の中でしか実現できない」 ということ どれだけ魅力的な提案でも、それが予算を大きく超えてしまえば、現実にはならない。 当然のことだけれど、意外とこの前提は見落とされがちだと思う。 設計者は魔法使いではない。 限られた条件の中で、空間の質をどう高めるか どこに価値を集中させるか そういった取捨選択の積み重ねによって、「最大限のワクワク」をつくり出している。 だからこそ、予算と向き合うことは、とても重要になる。 あれもやりたい これもやりたい その気持ちはよく分かる! でも、すべてを叶えようとすれば、それはそのままコストの上昇につながる。 であれば、どうするか? 本当に大切にしたいことは何か? どこに一番ワクワクするのか? そこを一緒に見つけていくことが、家づくりの本質だと思う。 すべてを満たすのではなく、 「何を残して、何を削るか」 その判断を、クライアントと設計者が
建築設計 キタザキ アーキテクツ
5 日前


“いい家”とは何か?建築家が考える、住み続けたくなる空間の条件
「いい家って、どんな家ですか?」 よく聞かれる質問だけれど、これは意外と答えが難しい。 広い家でも、高性能な家でも、デザインが整っている家でもない。 それだけでは、長く住み続けたいとは思えないからだ。 では、何が必要なのか。 ひとつは、 「時間とともに変化を感じられること」 だと思う。 朝と夜で表情が変わる 季節によって光や風が変わる 住む人の使い方によって、空間の意味が変わる そういった“変化”があることで、人はその空間に飽きなくなる。 もうひとつは、 「自分の居場所があること」 リビングの一角でもいいし、 窓際でもいい ふと一人になれる場所、落ち着ける場所があるかどうか。 それが、日々の安心感につながっていく。 そして最後に、 「少しの余白があること」 すべてが整いすぎている空間は、最初は良くても、だんだん息苦しくなる。 少し未完成な部分や、使い方を委ねる余地があることで、暮らしは自然と豊かになっていく。 建築は、完成した瞬間がゴールではない。 そこから人が住み、時間を重ねることで、少しずつ完成していくものだと思う。 だからこそ、最初から完璧
建築設計 キタザキ アーキテクツ
6 日前


なぜ“性能が高い家”なのに満足できないのか?建築に足りない“体験”の話
最近は、住宅の性能がどんどん上がっている。 断熱性能、気密性能、省エネ性能 数値で見れば、どの住宅も一定以上の水準にあります。 それでも、なぜか満足できない家がある。 暖かい 涼しい 確かに快適ですよね でも、それだけでは「心は満たされない」 その理由はシンプルで、そこに“体験”がないからだと思う。 例えば、朝起きてカーテンを開けたとき、光がどう入ってくるのか 昼間、リビングで過ごす時間に、どんな風景が広がっているのか 夕方、少し陰影が強くなったときに、空間がどんな表情を見せるのか そういった時間の変化や、空間の移ろいを感じられるかどうか それが、日々の満足感に大きく影響してくる。 性能は「前提条件」であって、それだけで建築の価値は決まらない。 むしろ重要なのは、その性能の上に、どんな体験を積み重ねているか。 ただ均一に明るい空間ではなく、あえて陰影をつくること ただ便利な動線ではなく、少しだけ余白を持たせること ただの窓ではなく、「風景を切り取る装置」として設計すること そういった積み重ねが、日常の中に小さなワクワクを生み出す 建築は、スペック
建築設計 キタザキ アーキテクツ
3月28日


ワクワクする建築とは何か?住宅・店舗づくりで本当に大切な“感情の設計”
建築も、住宅も、店舗も、結局のところ 「ワクワクしてなんぼ」 その場所に行ったとき、どれだけ気分が上がるのか どれだけ心が動くのか そして、その空間にいる自分自身を、好きになれるのか 店舗であれば、その空間にいる時間そのものが体験になること 扉を開けた瞬間の空気、光の入り方、素材の質感、音の響き それらすべてが重なって、「また来たい」と思えるかどうかが決まる。 住宅も同じだと思う。 その空間に身を置いたとき、どれだけ心がほどけるのか どれだけ満たされるのか 窓の向こうに広がる風景を眺める時間 やわらかく差し込む光 季節とともに変わる空気の流れ そういった自然との関係性を、五感で受け取れるかどうか さらに言えば、暮らしやすさの中にある小さな発見も大切だ 家族が自然と集まり、会話が増えること ただ階段を上り下りするだけでも、空間の変化を感じられること 時間帯によって変わる光の落ち方に、ふと気づくこと 建築は「モノ」ではなく、「体験」をつくるものだと思う。 そしてその体験は、図面や数値だけでは決して語れない。 もちろん性能は大事 快適性や省エネは前提と
建築設計 キタザキ アーキテクツ
3月27日


オリジナルではなく、“必然”をつくる場所と対話が生む建築
建築に限らず、「完全なオリジナルデザイン」というものは、実はほとんど存在しないのかも、、、 どんな表現も、過去の積み重ねや時代の流れ、技術の延長線上にあるし、模倣ではないにしても、必ず何かしらの影響を受けている。 経験を重ねるほどに、「独自性」というものは、あるようでないものだと感じるようになりましたねー それでも、建築には確かな唯一性がある。 ひとつは、「建てる場所」 建築は、必ず特定の敷地に建つ。地形、周囲の環境、光や風、眺望、そこに流れる空気 それらを受け止めたとき、その場所にしか成立しない条件が立ち上がる。 特に函館や北海道のように、寒さや雪、限られた日射といった厳しい自然条件を持つ地域では、その読み取りがそのまま住まいの質を左右する。 もうひとつは、「対話」 クライアントとの会話の積み重ね何を求めているのか、 どんな時間を過ごしたいのか、 何に心地よさを感じるのか、、 言葉になっているものだけでなく、言葉にならない感覚や価値観を丁寧にすくい上げていく。 同じ敷地であっても、クライアントが違えば建築はまったく別のものになるので、対話の深さ
建築設計 キタザキ アーキテクツ
3月26日


厚みを隠さない|北海道の平屋における断熱と構造のデザイン
地面から立ち上がる厚い壁について考える。 現代の住宅デザインにおいて、「軽やかさ」や「薄さ」は一つの価値として定着してる 細い柱、薄い屋根、シャープな納まり、、、 それらは確かに洗練されて見えるし、多くの人に受け入れられやすい。 ただ、その価値観をそのまま北海道に持ち込むと、どこか無理が生じる。 冬は長く、寒さは厳しい。 断熱は必然的に厚くなり、気密性能も両立して求められる。 さらに木造である以上、構造体を雨から守るための配慮も必要になる。 可能なら軒は深くしたいし、断熱性能向上を目指し外皮は厚くしたい。 それらはすべて「仕方なく生まれる厚み」とも言える。 けれども、その厚みを隠そうとすると、建築は途端に不自然になる。 薄く見せようとする工夫は、どこかで無理を孕み、結果として嘘っぽさが残る。 であれば、その厚みをそのまま受け入れ、むしろ積極的に建築の表現へと転換できないか? 今回考えているのは、厚い地面からそのまま立ち上がるような壁を持つ平屋 その壁は単なる仕切りではなく、構造を支え、環境を受け止める存在としての厚みを持つ。1.8メートルの深い庇
建築設計 キタザキ アーキテクツ
3月25日


スキー80日目 コンディションが悪い日もあるさ
今シーズンのスキーは、今日で80日目 空はどんよりとした曇り空 バーンは固め 週末にはとてもコンディションの良かったコースも、今日は圧雪の幅が狭く、 雪も締まっていて少し滑りづらい。 しかもスキー場はガラガラで、人が少ない。 本来なら空いているのは良いことなのに、今日はなぜか少し寂しい雰囲気に感じてしまう そんなこともあって、今日はテンションがあまり上がらない 3本だけ滑って、帰ることに まあ、こんな日もあるさ 80日も滑っていれば、驚くほどコンディションのいい日もあれば、 今日みたいにいまひとつ気分が乗らない日もある。 スポーツは、スキーに限らずそういうものだと思う。 調子が良くて夢中になれる日もあれば、なぜか楽しく感じない日もある。 でも、それも含めて続けていくことなんだろう。 まあ、贅沢な悩みかもしれない。
建築設計 キタザキ アーキテクツ
3月16日


シーズンに一度あるかないかの時間
2月13日金曜日 この日は、僕の中で今シーズン一番“深い”スキーデイ 昼からゲレンデに立つと、雪は止む気配もなく降り続いている 時間が経つにつれて視界は白くなり、ゲレンデの表情はみるみる変わっていく。 平日の昼過ぎ 人の回転も少なく、選んだのは一つのコース その一本を、ただひたすら7回、黙々と滑り続けた。 滑るたびに増えていく雪 ふかふかと厚みを増す新雪 うねりの大きい、狭くてチャレンジしがいのある上級コースは、 決して楽ではないけれど、だからこそ集中力が研ぎ澄まされていく そして、リフト終了間際 最後の一本に飛び込んだとき、コースはすでに完全な新雪パウダー 誰のラインもほとんど残っていない斜面を、静かに、深く、ただ滑る ただただ、幸せな時間 こんな日は、シーズンに一度あるかどうか、、、 もしかしたら、二度と巡ってこない年もあるかもしれない。 それでも、こうした瞬間を経験できたのは、毎日のようにスキーに行ける環境があってこそだと、あらためて感謝する。 そして不思議なことに、満たされたはずなのに、 「今日もまた、何か新しい体験ができるんじゃないか」
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2月16日


スキーと建築設計が、実は同じ思考回路だと思っている話
建築の話をしているはずなのに、気づくとスキーの話をしていることがある。 一見まったく別の世界に見えるけれど、長く続けていると 「ああ、同じことを考えているな」と思う瞬間が何度もある。 今日はそんな事を独り言で 1ターンの質を上げる、という考え方 最近スキーで意識しているのは、「たくさん滑ること」ではなく、 1ターンの質を上げること 力任せにターンを量産しても、ただ疲れるだけで、滑りは良くならない むしろ、 無駄な力を使わず 雪面からの反力をきちんと受け取り 自然に板が走る そんな1ターンを丁寧に積み重ねたほうが、結果的に一日が充実する。 これ、建築設計でもまったく同じだと思っている。 図面を描き込むことが、必ずしも良い設計ではない 設計でも、やろうと思えばいくらでもやれる 図面を細かく描き込む CGを作り込む 数値を極限まで詰める でも、それが 建物の質を上げているか は別の話 本当に大事なのは、 どこで力を抜くか どこに設計エネルギーを集中させるか その一手が全体にどう効くか スキーで言えば、常に全力でエッジを立て続けるのではなく、 「ここ一番
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2月13日


性能は正しい。でも、それだけでは家は建たない
建築家が「性能」を語りすぎると、なぜ仕事が減るのか 断熱性能、気密性能、省エネ性能、構造性能! UA値、Q値、BEI、許容応力度計算による『耐震等級3』! 家づくりにおいて、これらが重要であることは間違いありません。 特に雪国や寒冷地では、性能の良し悪しが暮らしの質をそのまま左右する それなのに—— 性能の話をすればするほど、なぜか仕事につながらない そんな感覚を持ったことがある建築家は、きっと少なくないと思います。 正論なのに、なぜか届かない 「この家はUA値0.27です」 「C値は0.2なので、かなり高気密です」 「暖房負荷は一般的な住宅の半分以下になります」 どれも 事実ですし、嘘も誇張もありません それでも打ち合わせの空気が、どこか止まる もちろん! わかって頂けるお客様もいらっしゃいますが ごく少数、、、 性能がいいのは分かるんですが…… その一言のあと、会話が前に進まない。 この違和感は、性能が足りないからではありません。 むしろ逆で、 性能を語りすぎている ことが原因の場合が多いのです。 性能を語るほど、主語が「人」から離れてい
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2月10日


マイナス17度の山頂で、遊んだもん勝ちだと思った話
もう2週間くらい、ブログを書いていなかった。 気づけば今シーズン、スキーは30日滑走。 数字にすると少し驚く。 ラインのブレードは相変わらず美しい。 エッジが雪を切る感触がダイレクトで、カービングするたびに、ああ楽しいなと思う。 道具がいいと、余計なことを考えなくていい。 1月23日 山頂はマイナス17度、体感的にはマイナス20度近かったと思う。 空気は張り詰めて、雪は軽く、バーンはキュッと締まっている。 そこに刻まれるラインブレードの刃 あの音と感触は、何度味わってもいい 仕事のことを考えない時間 いや、正確には「考えなくていい」と自分に許可を出した時間 人生、何をやることになるか本当にわからない。 だからこそ、仕事は大事だけど、遊ぶことも同じくらい大事なんだと思う。 結局、遊んだもん勝ちだな、と そんなことを、凍えた山頂でぼんやり考えていた。
建築設計 キタザキ アーキテクツ
1月23日


「見積もりが出て、ようやく設計が始まる」― 理想論で終わらせないための、戦略的な概算見積について ―
概算見積もりの依頼を出した。 いわゆる「概算」と言いながら、かなり踏み込んだ図面を描いたし、 このまま設計契約に進んでもおかしくないレベルの内容だったと思う。 ただし、それは 予算内に収めるための見積 ではない。 むしろ逆で、あえて予算のことは一度脇に置き、クライアントが「本当にやりたいこと」、そして設計者である自分が「確認しておきたいこと」を、すべて正直に入れた見積だった。 使いたいと言っていたものは、安易に削らず、あえて高いものも全部入れた。 その結果として 「高いね」 「これはやめようか」 「ここは別の方法があるかもしれない」と、 判断ができる状態 をつくることが目的だった。 とりあえずデザインは後回しにして、建築規模、建材グレード、要望を全て組み込む。 これらを優先事項とした概算用設計図面図書である。 金額が分からないまま理想論を語り合う打ち合わせは、正直に言って進展がない。 「これもいいよね」 「あれもいいよね」 「このデザイン素敵だよね」 そうやって話を重ねた最後に、 「で、いくらかかるんですか?」 と聞かれたとき、誰も答えられない。
建築設計 キタザキ アーキテクツ
1月10日


丁寧に、慎重に― 建築で一番飛ばしてはいけないプロセス
建築の仕事では、詳細な図面を描く前に、可能なら済ませたい工程がある それは建築予算の目安の「共有」と「同意」のプロセスだ。 予算、役割、進め方、、、、 わかっているつもりでも、慣れや信頼関係から「たぶん大丈夫だろう」と、 そこを曖昧にしたまま設計に進んでしまうことがある。 今回は設計の裏方として、構造計算や省エネ計算を手掛けたプロジェクトで、そのプロセスが十分に整理されないまま先に進んでしまうと、結果としてプロジェクト自体が立ち止まり、関わった人すべてにとって無駄なコストが発生してしまう、という現実を改めて実感した。 建築は、設計の技術だけで成立するものではない。 建設金額についてきちんと話し合い、納得し、同意し、その上で次の段階に進む。 時間がかかっても、この行為を省略してはいけない。 予算の方向性の共有(高くなるのか予算内に収まりそうなのか)がないまま進んだ設計は、どこかで必ず歪みが生じる。 それは設計者が注意深く進めなければいけないプロセスの問題だ。 丁寧な合意の積み重ねは、地味で目立たない。 けれど、それがあるからこそ、設計は前に進み、建
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年12月24日


設計段階で残価をつくるということ──建築家が語るロングライフ建築
「残価設定型住宅ローン」──30年後も価値が残る家とは 最近、ネットなどで見る「 残価設定型住宅ローン 」 本来は車の購入で使われる概念ですが、住宅にも同じ発想を適用しようという動きが出てきています。 簡単に言えば、**20年後・30年後にどれだけ価値が残るか(=残価)**を前提にして家づくりを考えるということです。 売却時に評価される家とはどんな家なのか。また、未来に価値が残る家をつくるために、設計者が今しなければならないことは何なのか。 その本質を、建築家としての視点から整理してみます。 ■ 残価は「自然に生まれるもの」ではなく「設計するもの」 残価は、ただ長持ちすればついてくるわけではありません。 30年後に価値を保つ住宅には、次のような“意図的な設計”が必要です。 ● 気候に適応したパッシブデザイン 深い庇による日射のコントロール 北海道・函館の気候特性をふまえた断熱・気密・窓性能 風雪を避け、雨仕舞いまで計算した外観デザイン計画 ● 耐久性とメンテナンス性 風雨に強く劣化しにくい外壁 メンテナンスがしやすい納まり 長期的に交換が可能な設
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年12月11日


震度5の揺れで気づいたこと──木造住宅の柔らかさと、構造計算が持つ本来の意味
昨夜の深夜、震度5の地震 かなり揺れを感じたが、同時に木造住宅の“しなり”や“柔らかい構造体としての特性”を改めて実感した。 ほんと、木造建築は柔らかいですね! 住宅設計において、今もっとも重要だと感じているのは、 デザインと構造計画を同時に成立させること 最近、困ってる設計者から構造計算のみを依頼されるケースが増えているが、 設計段階で構造計画が十分に検討されていない図面に出会うことがある。 例えば、 無理にスパンを飛ばして張り間が大きい梁 一点に荷重が集中している柱 意匠的な理由で耐力要素が不足しているプラン モジュールや間取りが構造区画と噛み合っていないケース こうした状況では、構造計算で安全性を担保しようとしても、無理な補強や過重設計になりがちで、本来の建築思想から離れてしまう。 だからこそ、 設計段階から構造計画を行い、構造計算を“最後の確認作業”にするべき だと思っている。 建築はデザインと構造が両立して初めて成立する。 そしてもう一つ重要なのは、 現場で図面通りに施工されること。 どれだけ図面が良くても、現場で省略・変更されてしまえ
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年12月9日


見えない検証こそ、家の価値を決める――丁寧な設計と監理の理由
建築設計において、「どこまでチェックするか」「何をどの精度で確認するか」 この基準が、家の性能・安全性・耐久性を大きく左右します。 私は、意匠設計だけでなく、構造計算、省エネ計算、現場監理まで自分自身で行い、 項目ごとの検証作業を徹底しています。 1. プランごとの許容力度計算による耐震等級3の確保 一般的な住宅では壁量計算が主流ですが、僕はプランが変わるたびに許容力度計算を行い、構造バランスと安全性を検証しています。 これにより、間取りの変更による耐震性能の低下を防ぎ、計画段階から安定した構造設計が可能になります。 2. 北海道の性能基準に対応した省エネ設計 函館市近郊の気候条件(積雪・寒冷・日照の少なさ)を踏まえ、UA値・Q値・気密性・窓性能・熱橋対策を総合的に検討し、省エネ適合性判定レベルの図書を作成しています。 特に北海道では、断熱・気密・換気の精度が暖かさと結露リスクを左右するため、慎重な検証が欠かせません。 3. 現場が近ければ平日ほぼ毎日の監理体制 施工精度を高く保つため、現場へ足を運び、図面との整合性や材料の確認、施工手順のチェッ
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年11月14日


雪と陽のあいだに生きる建築 ― 道南の冬を愉しむために
寒い冬の季節が始まります。 外は冷たい風が吹き、外出するのも少し億劫になる時期です。 スキーなどウィンタースポーツを楽しむ人にとっては待ち望んだ季節かもしれませんが、 多くの人にとって冬は「できるだけ外に出ないで過ごす季節」でもあります。 そんな冬でも、建築のあり方次第で日常は変わります。 たとえば、高い断熱性能と気密性能を備えた建物に、トリプルガラスの大きな窓を設けることで、寒さを遮りながらも冬の陽射しをたっぷりと取り込むことができます。 外は雪に覆われていても、室内は穏やかで、静かな明るさに包まれる。 そして、窓越しに広がる白い景色が、暮らしの中に「季節の美しさ」を届けてくれる。 断熱性能と省エネ性能をしっかり両立させることで、冬でも開放的に暮らすことは可能です。 「寒さを我慢する」のではなく、「冬を愉しむ」方向へと建築を導くことができると思っています。 北海道の冬は長く、日照時間も短い。 だからこそ、陽をどう取り込み、雪景色をどう暮らしに溶け込ませるかが大切です。 閉じこもる冬から、開かれた冬へ。建築がその橋渡しになれたらと思います。
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年11月11日


地域に根ざす建築デザイン|函館から広がる設計の可能性
デザインのふり幅は大きく、それこそが設計の可能性を広げる力になる。 小さな空間にも無限の工夫があり、大きな建築には壮大な物語が宿る。 シンプルにもできるし、複雑にもできる。伝統を引き継ぐこともできれば、 未来を先取りすることもできる。 そのふり幅を恐れずに受け入れることで、...
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年9月19日


函館の建築家が語る木造建築の未来|屋根下で壁を遊ばせるデザイン
木造にRC造のようなデザインを求めるのは、少し無理がある。 RC造の壁は、そのままシンプルに屹立することができる。 しかし木造の場合、通気層や笠木などの部材が必要になり、どうしても“付け足し”の要素が増えてしまう。 だからこそ、木造には木造が“なりたい形”を考えてあげる...
建築設計 キタザキ アーキテクツ
2025年9月5日
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