雪と陽のあいだに生きる建築 ― 道南の冬を愉しむために
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ

- 11月11日
- 読了時間: 1分

寒い冬の季節が始まります。
外は冷たい風が吹き、外出するのも少し億劫になる時期です。
スキーなどウィンタースポーツを楽しむ人にとっては待ち望んだ季節かもしれませんが、
多くの人にとって冬は「できるだけ外に出ないで過ごす季節」でもあります。

そんな冬でも、建築のあり方次第で日常は変わります。
たとえば、高い断熱性能と気密性能を備えた建物に、トリプルガラスの大きな窓を設けることで、寒さを遮りながらも冬の陽射しをたっぷりと取り込むことができます。
外は雪に覆われていても、室内は穏やかで、静かな明るさに包まれる。
そして、窓越しに広がる白い景色が、暮らしの中に「季節の美しさ」を届けてくれる。

断熱性能と省エネ性能をしっかり両立させることで、冬でも開放的に暮らすことは可能です。
「寒さを我慢する」のではなく、「冬を愉しむ」方向へと建築を導くことができると思っています。
北海道の冬は長く、日照時間も短い。
だからこそ、陽をどう取り込み、雪景色をどう暮らしに溶け込ませるかが大切です。
閉じこもる冬から、開かれた冬へ。建築がその橋渡しになれたらと思います。







コメント