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函館の建築家が語る木造建築の未来|屋根下で壁を遊ばせるデザイン


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木造にRC造のようなデザインを求めるのは、少し無理がある。


RC造の壁は、そのままシンプルに屹立することができる。


しかし木造の場合、通気層や笠木などの部材が必要になり、どうしても“付け足し”の要素が増えてしまう。


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だからこそ、木造には木造が“なりたい形”を考えてあげる必要がある。


それが設計者である僕の役割だと思っている。


シンプルな壁をデザインしたいなら、壁そのものに過度な期待をかけるのではなく、

屋根に可能性を託せばいい。


屋根(庇)を大きく拡げることで、その下に守られた壁は余計な処理を必要とせず、

シンプルに表現できる。


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――木造がなりたい形を、屋根下で遊ばせる。

これこそが、これからの僕のデザインコンセプトになる。


北海道・函館という風土の中で、木造建築がどう振る舞うべきか?


それを一つひとつの設計に込めていきたい。




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