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震度5の揺れで気づいたこと──木造住宅の柔らかさと、構造計算が持つ本来の意味

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昨夜の深夜、震度5の地震

かなり揺れを感じたが、同時に木造住宅の“しなり”や“柔らかい構造体としての特性”を改めて実感した。


ほんと、木造建築は柔らかいですね!


住宅設計において、今もっとも重要だと感じているのは、

デザインと構造計画を同時に成立させること


最近、困ってる設計者から構造計算のみを依頼されるケースが増えているが、

設計段階で構造計画が十分に検討されていない図面に出会うことがある。



例えば、

  • 無理にスパンを飛ばして張り間が大きい梁

  • 一点に荷重が集中している柱

  • 意匠的な理由で耐力要素が不足しているプラン

  • モジュールや間取りが構造区画と噛み合っていないケース


こうした状況では、構造計算で安全性を担保しようとしても、無理な補強や過重設計になりがちで、本来の建築思想から離れてしまう。


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だからこそ、設計段階から構造計画を行い、構造計算を“最後の確認作業”にするべきだと思っている。


建築はデザインと構造が両立して初めて成立する。


そしてもう一つ重要なのは、現場で図面通りに施工されること。



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どれだけ図面が良くても、現場で省略・変更されてしまえば意味がない。

そのため、現場での確認と監理、そしてその状況をクライアントへ共有することが、

建築家の責務として欠かせない。


今回の地震を通して、「安全性を設計し、施工で確かめ、結果としてユーザーの安心につながる」そんな家づくりを続けていきたいと、改めて強く思った。


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