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スキーと建築設計が、実は同じ思考回路だと思っている話


建築の話をしているはずなのに、気づくとスキーの話をしていることがある。


一見まったく別の世界に見えるけれど、長く続けていると

「ああ、同じことを考えているな」と思う瞬間が何度もある。


今日はそんな事を独り言で


1ターンの質を上げる、という考え方


最近スキーで意識しているのは、「たくさん滑ること」ではなく、

1ターンの質を上げること


力任せにターンを量産しても、ただ疲れるだけで、滑りは良くならない


むしろ、

  • 無駄な力を使わず

  • 雪面からの反力をきちんと受け取り

  • 自然に板が走る


そんな1ターンを丁寧に積み重ねたほうが、結果的に一日が充実する。

これ、建築設計でもまったく同じだと思っている。


図面を描き込むことが、必ずしも良い設計ではない


設計でも、やろうと思えばいくらでもやれる


  • 図面を細かく描き込む

  • CGを作り込む

  • 数値を極限まで詰める


でも、それが建物の質を上げているかは別の話

本当に大事なのは、

  • どこで力を抜くか

  • どこに設計エネルギーを集中させるか

  • その一手が全体にどう効くか


スキーで言えば、常に全力でエッジを立て続けるのではなく、

「ここ一番で板を走らせる」感覚


数値は道具であって、目的ではない


スキーには、

  • 板のラディウス

  • 硬さ

  • セットバック

といった明確な数値がある。

建築にも、

  • UA値

  • Q値

  • C値

  • BEI

といった指標がある。


どちらも大事だけれど、数値を追いかけること自体が目的になると、途端におかしくなる


スキーは、数字通りのスペックでも雪質や斜面で全く違う表情を見せる。


建築も、同じ数値でも敷地・気候・暮らし方で全く違う建物になる。


数値は「判断を助ける道具」であって、「答え」ではない

と思っている。



無駄な抵抗を減らす設計


速く滑ろうとするとき、やってはいけないのは「抵抗を増やすこと」


上体が遅れたり、力が逃げたりすると、板は一気に走らなくなる。


建築でも同じで、

  • 余計な凹凸

  • 不自然な動線

  • 意味のない性能競争


こうしたものは、住まいにとっての「抵抗」になる。


派手さはないけれど、 スッと力が伝わる設計は、長く使うほど効いてくる。



設計は、最終的に「気持ちいいかどうか」


スキーも、最後はここに行き着く

  • 気持ちいい

  • 無理がない

  • もう一本滑りたい

建築も同じで、

  • 無意識に動ける

  • 季節の変化を受け止められる

  • 住んでいて疲れない

そんな建物が、結果的に良い建築だと思っている。


建築家として、スキーから学んでいること


スキーをしていると、毎回うまくいくわけではない。

でも、

  • なぜ今日はうまくいったのか

  • なぜ今日はダメだったのか

を考え続けることで、少しずつ積み上がっていく。


設計も同じ


一発で正解にたどり着くことはないけれど、 「考え続けた量」は、必ず建物ににじみ出る。


だから今日も、 雪の上で考え、 机の前で考えている。


たぶんこの二つは、これからもずっと、同じ線の上にある。


今日は、スキー滑走51日目




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