10年後の雪景色にも、馴染む場所
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ

- 7月15日
- 読了時間: 2分

建築が、北海道の「時間」と呼吸を合わせるとき
建築家として独立して20年、多くの設計に携わってきましたが、改めてこれからの道標となるひとつの「方向性」をここに言葉として残したいと思います。

それが、「風景・性能・構造の融合」、そして「動的な建築」という方向性
北海道という土地は、美しくも圧倒的に厳しい自然が広がっていますよね
この場所で建築を作るということは、単に雨風をしのぐ「静止した箱」を置くことではありません。
刻一刻と移り変わる光
容赦なく吹き付ける雪風
そして巡る季節
そのすべてを受け止め、調和し、時間とともに美しく変化し続ける場所でなければならないと考えたいもの
目指すのは、以下の3つが極限まで高め合い、一体となった建築
風景との融合: 窓からの景色を切り取るだけでなく、建築そのものが北の大地の一部として溶け込むデザイン
性能の担保: 厳しい冬を豊かに過ごすための、確かな断熱や気密。住む人を守る絶対的な安心感
構造の美: 豪雪や地震に耐える強靭さを持ちながら、無駄を削ぎ落とした時に現れる、骨組みそのものの美しさ

これらが完全に融合したとき、建築はただそこに「在る」だけでなく、「動き」始めます。
時間とともに美しく動き続ける「動的な建築」へ
ここで言う「動的」とは、物理的に建物が動くという意味ではありません。
春の柔らかな光の差し込み方
夏を通り抜ける風の道
秋の影の深さ
そして冬の雪景色との対比
時間が経ち、経年変化によって木や素材が味わいを増していく姿
さらには、そこで営まれる家族の暮らしの変化
建築が周囲の環境や人の営みに寄り添い、まるで生きているかのように表情を変え、時間とともに美しさを深めていく。

それこそが、私の追求する「動的な建築」
流行を追った刹那的なデザインではなく、10年、20年、その先もずっと、北海道の風景の中で美しく鼓動し続ける建築を

この土地に根ざす一人の建築家として、性能と構造に妥協せず、風景に敬意を払いながら、次のステージへ
これから出会う施主の皆様とともに、この北の大地でしか生まれない「動き続ける美しさ」を形にしていけることを楽しみにしています。




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