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第3回 階段の途中で振り返る 階段の1段目は、CGとホームページだった

踊り場から上を見上げても、この先階段があと何段あるのかは分からない。

あと五段なのか、二十段なのか、それともまだ半分にも届いていないのか。


もし未来が分かるなら、誰も苦労はしない。


先が見えないから不安になるし、迷うこともあるから、未来を考える手掛かりとして、過去を振り返るのも悪くないかも、、、



今日は独立直後、1段目の話をしてみたい。振り返ると、やっぱり仕事は運だと思う。

実力ももちろん必要だけど、それ以上に運や縁に助けられてきた。


独立した当時、コネもなければ貯金もなかった。

それでも仕事を続けられたのは、最初に勤めた設計事務所のおかげ!

(先進的なお考えを持つ所長のおかげで独立できたようなものだし、、それついて今後掲載)



退職した後も仕事を少しずつ任せてもらい、その仕事を続けながら、自分自身の仕事を一つずつ増やしていった。


あの頃は本当の意味で自立しなければならない時期だった。

前の事務所に頼るだけでは前へ進めない。


でも、仕事がなければ生活もできない中、そんな不安の中で1歩ずつ階段を上っていた。

20代には20代なりの勢いがあったし、周りから「こんな仕事があるけどやってみる?」という話もたくさん舞い込んできた。


中には今思えば少し怪しい話もあったけど、断ることなく挑戦し、デザインを経験し、失敗しながら少しずつ力を付けていった。


あの頃の経験が、今の自分をつくっている。


営業らしい営業は、その頃も今もほとんどしていない。

ただ『ホームページだけは持たなければいけない』という思いだけは強く持っていた。


外注するお金もなかったから、自分で作るしかなかった。

当時使っていたのは、マクロメディアのFireworksとFlash(懐かしい!!)


ホームページの中で滑らかにアニメーションが動くこと自体、まるで魔法のようだった。

夢中になってFlashを触り、動くコンテンツを作っていた。

最近でも、その頃に保存したデータを見ることがある。


「20年以上前によくこんなことをやっていたな」そう思うと少し笑ってしまう。


CGも同じだった。

1999年には自費で3DCGソフトを購入し、本格的に使い始めていた。

まだ建築設計でCGを使いこなすこと自体が敷居の高い時代だったし、、、


独立した頃には「CGができるデザイナー」として仕事をいただくことも少なくなかった。


今思えば、それも一つの強みだったのだろう。

そして2005年、自分のホームページを立ち上げた。


今から21年前になる。

正直に言えば、ホームページから問い合わせはほとんどなかった。


今のようにInstagramやnote、Threads、YouTubeなど、情報を発信する場所はほとんどなかった時代である。


それでも、「ウェブでつながる」ということだけは必要だと感じていた。


だからホームページだけは作った。

その判断は間違っていなかったと思う。

今でもホームページは自分で更新している。


デザインを変え、文章を書き換え、時代に合わせて少しずつ育てている。

それができるのも、あの頃、自分の手で作った経験があるからだ。


そういえば、ホームページ制作の依頼まで受けていた時期もあった。

今では建築一本だが、あの経験も決して無駄ではなかった。


振り返ると、独立して最初の1段目は、建築だけではなかった。

CGを学び、ホームページを作り、ウェブという世界に飛び込んだこと。


それが今につながる、本当のスタートだったのだと思う。

踊り場から振り返ると、1段目は決して派手ではなかった。


でも、あの1段があったからこそ、今ここまで階段を上ってくることができたのだ。


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