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暮らしの変化に強い家づくり──函館の建築家が語る引き算の有能さ

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色々な要素を盛り込んだ平面計画は、設計打ち合わせの場では建て主に

喜ばれるかもしれない。



設計者にとっても、自らの工夫や能力を示し、有能さをアピールする機会になるだろう。


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しかし、実際に住み始めてからは事情が変わる。


住まい手の好みや生活習慣は時とともに移り変わり、新しい趣味を取り入れたい時もあれば、不要な場所が生まれることもある。


そうした変化が数十年にわたり繰り広げられる中で、当初の工夫を詰め込んだ空間は、早い段階で対応の限界を迎えてしまう。


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だからこそ、設計時に設計者の有能さを誇示するのではなく、

むしろ引き算による有能さを発揮すべきだと思う。


控えめでありながら可変性を備え、未来に向けてさまざまな可能性を受け入れられる平面計画こそが望ましい。



実現に至らなかった過去の数々のデザイン案を振り返りながら、そんなことを思う晩夏の朝



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