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建築設計に終わりはない? 建築家が悩み続ける理由

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建築設計は、複雑で奥深い思考の積み重ねだ。



設計の検討項目は、実に多岐にわたります。

まず目に見える「デザイン」

空間の美しさ、プロポーション、光の取り込み方、素材の質感など、感性に訴える要素を丁寧に組み立てていきます。


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しかし、それだけでは建築は成り立ちません。

同時に、「構造設計」や「省エネルギー計算」も不可欠です。


安全性を確保しつつ、エネルギーを無駄にしない断熱性能、気密性能、設備計画を織り込んでいきます。



断熱材ひとつとっても、性能、コスト、施工性、環境負荷など、検討すべき視点は多い。



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空調計画では、1階と2階の温度差をなるべく小さくし、エアコンの風がどう動くかをシミュレーションしながら、空気の流れを設計していきます。


さらに、冬の日射を活かす「日射取得」と、夏の直射を防ぐ「日射遮蔽」のバランスも欠かせません。



建築費の調整も大きなテーマです。

理想と現実を行き来しながら、施主にとっての“ちょうどよさ”を見つけることは、設計者にとって重要な役割です。


こうして、デザイン・性能・暮らしやすさ・予算の全てをすり合わせながら、一つの建築をかたちづくっていく。


それは、ひとつの答えを導くための思考と検証の連続であり、どこまでいっても「もっと良くできる」と感じさせられる仕事です。


快適で、美しく、持続可能な建築をつくるために、、、

設計に「完成」というゴールはなく、常に「より良く」を問い続ける営みなのだ。

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