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北海道の梅雨のような湿気を1台で快適建築家自邸で実証した冷房設計

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30坪の自邸は10帖用エアコン1台で冷房できるのか?


──築15年の建築家住宅「サクラハウス」での検証


建築家としての自邸「サクラハウス」を設計したのは15年前

当時のフラット35・省エネ基準に基づき、高断熱・高気密の設計を試みました。


  • 気密測定試験を工事中に実施

  • トリプルガラスの大開口+ペアガラスの小窓

  • 高性能な断熱材と丁寧な施工

そんな家が今でも冷暖房効率よく快適なのか?


今回、冷房について自邸で実験・検証しました。


設備は?


  • 使用エアコン:パナソニック「フル暖エオリア」10帖用(5坪)

  • 延床面積:30坪

  • エアコンの設置場所:2階リビング

  • 冷気の循環方法:階段を通じて1階へ自然循環


気象条件(検証時)


先週の1週間は、湿度80%前後

北海道・道南でも、まるで梅雨のような空気が続いています。


結果

家全体を冷やすことは「可能」でした。

ただし、それにはいくつかの工夫が必要です。


開閉式欄間付室内ドア
開閉式欄間付室内ドア

重要なのは「空気の動き」


  • 吹き抜けがあるとより効果的

  • 建具に「開閉式の欄間」などを設けて空気の通り道をつくる

  • 部屋のドアは開け放つ

  • 階段を通じて上下階の空気をつなぐ工夫


なぜこの検証が大切なのか?


2階・1階に1台ずつエアコンを設置するのが理想的な設備選定かなと考えてるから

もちろん!


そのための高断熱設計と高気密工事は重要!


  • 建設費を抑えられる

  • ランニングコストも削減できる

  • 更新時の費用も抑えられる


「少ない設備で、丁寧に空気を動かす設計」がこれからの住宅におけるひとつの解になるかもしれません。



まとめ


築15年の建築家自邸において30坪の空間を10帖用エアコン1台で冷房することは可能でした。


もちろん、これは断熱性能・間取りの工夫・空気の流れを総合した結果です。


設備の性能だけでなく、建築の工夫で冷暖房効率を上げる。


この実体験を、次の設計に活かしていこうと思います。

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