物語:時間がかかる理由
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ

- 4月23日
- 読了時間: 2分
建築家との家づくりってメンド―だと思いますよね、、、
たぶん、僕と創る家づくりの場合クライアントは、
こんな風に思ってるのかな?
ストーリー仕立てにしてみた。

「思ったより、時間かかるね。」
VRで仕上がりイメージを見終えたあと、彼がぽつりとつぶやいた。
たしかにその通りだった。建築家との家づくりは、想像していた以上に打ち合わせが多くて、決めることも多い。
間取り、素材、設備、日当たり、風通し…ひとつずつ丁寧に話し合いながら進めていく。
正直、タイパはよくない。
週末は、ほぼ家のことに使ってるし頭も使う。
でも、その分だけ深く暮らしと向き合えている感じがある。
最初は「デザイン重視」で建築家にお願いしたんだけど、進めていくうちに気づいた。
本当に大事なのは、見た目だけじゃなかった。

「この間取りのままだと、地震のときにちょっと弱いんです」
「断熱性能を上げると、冬の暖房代が違ってきますよ」
そうやって、建築家は見えない部分まできちんと考えてくれる。
構造計算も、省エネ設計も、デザインと一緒に両立してくれる。
普通に考えたら別々の専門家がやるようなことを、全部まとめて相談できるのは、
すごく心強かった。

CGとVRで空間を確認できたのも大きかった。
平面図じゃピンとこないことも、VRで「歩いて」みると一瞬でわかる。
ここはちょっと狭いな、とか、光の入り方が気持ちいいな、とか。
納得しながら決められるから、後悔が少ない。

時間はかかる。
でも、完成したときに「これが私たちの家だ」と心から思える気がする。
そう思える家をつくるには、このプロセスが必要なんだなって、最近は感じてる。






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