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フラットルーフを再解釈した、コーヒーを淹れるために帰る家

20代とか30代前半で思い切って家を建てるなら、、、どこまで欲望追及できるのか?

ちょっとコストを脇に置いて考えてみた。


それは、完成された暮らしを手に入れることではなく、これからの自分の時間をどう使うかを決める行為


今回の計画では、いわゆる“今時の家”と呼ばれるフラットルーフの住宅を、あえて正面から捉え直してみた。


単純なキューブ型の黒い箱ではなく、門型のフレームを前面に押し出し、奥行きと陰影をつくる。

コーヒー色の壁は、単色でまとめるのではなく、ボリュームごとにリズムを持たせながら構成した。


整えすぎない。しかしラフにもならない。


そのバランスの中に、若者らしい少しの“やんちゃさ”を残している。


内部に入ると、空間の中心には5.5メートルのキッチンカウンターが現れる。

この家では、リビングでもダイニングでもなく、キッチンが主役


エスプレッソマシンやコーヒー器具が並び、湯気と香りが日常の中に自然と溶け込んでいく。


その風景は、カフェのようでもあり、同時にとても個人的な場所でもある。



函館のように、季節の変化が大きく、室内で過ごす時間の質が問われる地域では、住宅の性能はもちろん、その中で何をするかが重要になる。


だからこそこの家では、「コーヒーを淹れる」という行為を中心に据えた。

好きなことを中心に据えると、空間は自然と輪郭を持ちはじめる。


20代の家は、まだ未完成でいい。


むしろ未完成だからこそ、これからの変化を受け入れながら、自分の暮らしをつくっていける。


この住宅は、そのための“余白”と“強い軸”を同時に持たせた一つの提案である。





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