フラットルーフを再解釈した、コーヒーを淹れるために帰る家
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ

- 8 時間前
- 読了時間: 2分

20代とか30代前半で思い切って家を建てるなら、、、どこまで欲望追及できるのか?
ちょっとコストを脇に置いて考えてみた。
それは、完成された暮らしを手に入れることではなく、これからの自分の時間をどう使うかを決める行為
今回の計画では、いわゆる“今時の家”と呼ばれるフラットルーフの住宅を、あえて正面から捉え直してみた。
単純なキューブ型の黒い箱ではなく、門型のフレームを前面に押し出し、奥行きと陰影をつくる。

コーヒー色の壁は、単色でまとめるのではなく、ボリュームごとにリズムを持たせながら構成した。
整えすぎない。しかしラフにもならない。
そのバランスの中に、若者らしい少しの“やんちゃさ”を残している。

内部に入ると、空間の中心には5.5メートルのキッチンカウンターが現れる。
この家では、リビングでもダイニングでもなく、キッチンが主役
エスプレッソマシンやコーヒー器具が並び、湯気と香りが日常の中に自然と溶け込んでいく。
その風景は、カフェのようでもあり、同時にとても個人的な場所でもある。
函館のように、季節の変化が大きく、室内で過ごす時間の質が問われる地域では、住宅の性能はもちろん、その中で何をするかが重要になる。
だからこそこの家では、「コーヒーを淹れる」という行為を中心に据えた。
好きなことを中心に据えると、空間は自然と輪郭を持ちはじめる。
20代の家は、まだ未完成でいい。
むしろ未完成だからこそ、これからの変化を受け入れながら、自分の暮らしをつくっていける。
この住宅は、そのための“余白”と“強い軸”を同時に持たせた一つの提案である。




コメント