クラウドで共有する3D設計|家づくりを“見える化”する新しい方法
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ 
- 5月28日
- 読了時間: 2分
クラウドに「未来の暮らし」があるという体験
「これが、私たちの家なんですね」
あるクライアントがそう言って、スマホの画面をじっと見つめていました。
画面の中には、まだ建っていない自分たちの住まいの3Dモデルが映っています。
窓から差し込む光、リビングの広がり、外観のたたずまい——そのどれもが、まるで現実のように感じられる瞬間です。
キタザキアーキテクツでは、設計中の建物を3Dモデル化し、クラウド上にアップロードして、クライアントとリアルタイムで共有しています。
スマートフォン、タブレット、パソコン
どんなデバイスからでもアクセスできるこのモデルを通じて、クライアントは自分の家の「今」と「これから」を、好きな時間に、好きな場所で確認することができます。
図面だけでは見えない「暮らしの質感」
3Dモデルは、ただ形や大きさを見るためのツールではありません。
時間帯を変えて、朝の光がどこから差し込むかを確認したり、季節を切り替えて、冬の低い陽射しがどこまで届くのかを体感したり、、、
春には桜の影が落ち、
夏は深い庇が日差しを遮り、秋には優しい夕暮れがリビングを包む。
冬にはぬくもりを届ける朝日が室内を照らす。
そんな四季の移ろいまでを再現することで、クライアントは「家の中でどう暮らすか」を自然と想像できるようになります。
「キッチンからリビングが見渡せるのがいいですね」
「この窓から見える夕焼け、きっと毎日楽しみになります」
そうした言葉が打ち合わせの中に生まれるたびに、住まいのイメージがどんどん膨らんでいくのを感じます。
体感しながら、共につくる家づくりへ
家づくりの過程は、時に専門的でわかりづらく、不安も多いものです。
だからこそ、「見る」「感じる」ことができるツールがあると、それだけで安心感と楽しさが生まれます。
設計図を読み解くのではなく、自分の目で空間を確かめながら進める。
私たちはそんな家づくりの在り方を大切にしています。
スマホの中にある「未来の暮らし」を眺めながら、クライアントが少しずつ自分たちの暮らしに想いを重ねていく。
その過程こそが、住まいを「図面」ではなく「物語」に変えていくのだと思っています。







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