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『分野を横断する姿勢』建築家というあり方

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建築家の仕事は、デザインして図面を描くこと――

そう思われている方も多いかもしれません。


たしかに、それも重要な役割のひとつです。

でも、実際の設計には、もっと多くの分野が関わっています。


構造、断熱、省エネ性能、法規、施工性、コスト…


それぞれが別の専門性を必要とする分野ですが、それらを分けて考えるだけでは、本当に良い建築はつくれない。


むしろ、『分野を横断して考える姿勢』で、空間の可能性は大きく広がります。


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たとえば構造

構造計算を自ら行えば、設計の意図と構造の制約をすり合わせることができる。


余計な部材を使わずに済むし、より自由で大胆な空間構成も可能になる。


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省エネ設計も同じです。

断熱性能を数値で把握しながら設計できれば、見た目だけでなく、光や風、温熱環境まで含めた“本質的な快適さ”を追求できる。



意匠、構造、省エネ、それぞれの分野を“融合”させながら設計する。

それが、これからの建築家に求められる姿なのかもしれません。


もちろん、一人で全部やるのは簡単ではない。


第三者と協力することも大切ですが、人手不足により依頼しても結果を得られるまでのスピード感が遅くなるなら、分野を越境し、横断して考える力が自分にあれば、見た目だけでは語れない「深い建築」ができる。


そう信じて、僕は日々、設計と向き合っています。



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