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初雪の朝、現地調査で見えてくる “冬のリアル”
初雪が降ると、早朝の現地調査では敷地境界線や地盤の細かな起伏が見えづらくなります。しかし一方で、 本格的な冬にしか確認できない大切な情報 があります。 たとえば—— 前面道路の除雪状況 隣家の雪の処理方法 日射の入り方や吹きだまりの傾向 冬の生活動線 これらは、図面だけでは読み取れない“暮らしの質”に直結する要素です。 冬の現地調査は、寒さと引き換えに 普段は見えない生活環境のリアルを教えてくれる 大切な時間でもありますね。
建築設計 キタザキ アーキテクツ
11月18日


見えない検証こそ、家の価値を決める――丁寧な設計と監理の理由
建築設計において、「どこまでチェックするか」「何をどの精度で確認するか」 この基準が、家の性能・安全性・耐久性を大きく左右します。 私は、意匠設計だけでなく、構造計算、省エネ計算、現場監理まで自分自身で行い、 項目ごとの検証作業を徹底しています。 1. プランごとの許容力度計算による耐震等級3の確保 一般的な住宅では壁量計算が主流ですが、僕はプランが変わるたびに許容力度計算を行い、構造バランスと安全性を検証しています。 これにより、間取りの変更による耐震性能の低下を防ぎ、計画段階から安定した構造設計が可能になります。 2. 北海道の性能基準に対応した省エネ設計 函館市近郊の気候条件(積雪・寒冷・日照の少なさ)を踏まえ、UA値・Q値・気密性・窓性能・熱橋対策を総合的に検討し、省エネ適合性判定レベルの図書を作成しています。 特に北海道では、断熱・気密・換気の精度が暖かさと結露リスクを左右するため、慎重な検証が欠かせません。 3. 現場が近ければ平日ほぼ毎日の監理体制 施工精度を高く保つため、現場へ足を運び、図面との整合性や材料の確認、施工手順のチェッ
建築設計 キタザキ アーキテクツ
11月14日


雪と陽のあいだに生きる建築 ― 道南の冬を愉しむために
寒い冬の季節が始まります。 外は冷たい風が吹き、外出するのも少し億劫になる時期です。 スキーなどウィンタースポーツを楽しむ人にとっては待ち望んだ季節かもしれませんが、 多くの人にとって冬は「できるだけ外に出ないで過ごす季節」でもあります。 そんな冬でも、建築のあり方次第で日常は変わります。 たとえば、高い断熱性能と気密性能を備えた建物に、トリプルガラスの大きな窓を設けることで、寒さを遮りながらも冬の陽射しをたっぷりと取り込むことができます。 外は雪に覆われていても、室内は穏やかで、静かな明るさに包まれる。 そして、窓越しに広がる白い景色が、暮らしの中に「季節の美しさ」を届けてくれる。 断熱性能と省エネ性能をしっかり両立させることで、冬でも開放的に暮らすことは可能です。 「寒さを我慢する」のではなく、「冬を愉しむ」方向へと建築を導くことができると思っています。 北海道の冬は長く、日照時間も短い。 だからこそ、陽をどう取り込み、雪景色をどう暮らしに溶け込ませるかが大切です。 閉じこもる冬から、開かれた冬へ。建築がその橋渡しになれたらと思います。
建築設計 キタザキ アーキテクツ
11月11日
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