函館・道南の秋の風景と住宅設計|紅葉を透過する黄金色の光

秋の光が、風景を黄金色に変える
秋が深まり、太陽の高度が低くなると、日差しの表情が少しずつ変わってくる。
夏の強い日差しとは違い、斜めから差し込む秋の光には、どこか柔らかく、奥行きを感じさせる美しさがありますね。
紅葉した雑木林を通り抜ける光
葉と葉の隙間からこぼれ落ちる日差しが、木々の幹を照らし足元の落ち葉を黄金色に染める
風が吹けば、枝葉がカサカサと揺れ、光と影もまた静かに揺れ動く
同じ場所に立っていても、ほんの少しの風や雲の動きによって、風景は刻々と表情を変えていく
そんな光のきらめきを眺めていると、秋は一年のなかでも、光の美しさを特に深く味わえる季節なのかもしれないと思う
建築を設計するときも、光は大切な要素のひとつ

窓の大きさや向き、庇の深さ、壁の奥行き
それらのわずかな違いによって、室内に届く光の量や角度、壁に落ちる影の表情は変わる。
そして、太陽の高さが季節とともに変化することで、同じ窓から差し込む光も、夏と秋、冬とではまったく違う景色をつくり出す
夏には深い庇が強い日差しを遮り、冬には低い太陽からの光を室内の奥まで届ける。
そうした自然の仕組みを読み取りながら、季節ごとの光を住まいに取り込んでいくことも、北海道の家づくりにおいて大切な設計の仕事だと思う。

もちろん、光の美しさは数値だけでは表せない
朝の静かな光も、夕暮れ前の黄金色の日差しも、そのとき、その場所でしか出会えないもの
透過する、きらめく秋の光
季節が移り変わるこの時期だからこそ、そんな何気ない風景をゆっくりと味わっていたいね





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