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【連載:建築家が答える家づくりQ&A #08】


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建築家とハウスメーカー、何が違うの?


「建築家に頼む家と、ハウスメーカーの家って、何が違うんですか?」家づくりを考え始めると、よく聞かれる質問です。

どちらにもメリットがありますが、“考え方”と“つくり方”が根本的に違います。

今回は、建築家としての立場からその違いを解説します。



■ 建築家の答え:設計の自由度、プロセス、目的が異なります


【ハウスメーカー】

  • 型がある設計:ベースとなる間取りや仕様が決まっており、そこから選ぶスタイル

  • スピード重視:最初の打ち合わせから完成までの流れが標準化され、早い

  • 営業・設計・施工が分業:担当者が変わることもある

  • 大量生産によるコスト管理が強み



【建築家(設計事務所)】


  • 敷地も暮らし方も“ゼロから設計”:土地・方位・光・風・ご家族の暮らしに合わせて、一棟ごとに構想

  • プロセス重視:ヒアリング・対話・プラン練り直しを重ねて設計する

  • 設計・構造・省エネまで一貫管理(※当事務所の場合)

  • 「住む人らしさ」と「その土地らしさ」を最大限に活かす家づくり



■ 例えるなら、こんな違いです


  • ハウスメーカー:カタログから選ぶ既製のスーツ

  • 建築家住宅  :身体を測って仕立てるオーダーメイドのスーツ

どちらが良い・悪いではなく、**“どんな家に住みたいか”と“どんな過程を楽しみたいか”**によって、合う選択肢は異なります。



■ キタザキアーキテクツでは…


私たちは、建築家自身が

  • 意匠設計

  • 構造設計(構造計算含む)

  • 省エネ計算(UA値・Q値・BEIなど)

  • 現場監理

まで一貫して行っています。

その理由は、「住まい手の暮らし」と「建築の性能・構造・美しさ」を切り離せないと考えているからです。


すべてがつながって初めて、本当に「豊かで安心できる家」が実現します。



■ 最後に|“誰とつくるか”は、“どう暮らすか”と同じくらい大事


家づくりは、人生の価値観を言葉にして形にするプロジェクト

だからこそ、どの選択肢にも「合う・合わない」があります。

建築家と話してみることで、「こういう暮らし方がしたかったんだ」と気づく人もたくさんいます。




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