【連載:建築家が答える家づくりQ&A #05】
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ
- 3 日前
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「坪単価」のワナにご注意。比較の前に“中身”を知ろう
家づくりを検討していると、気になるワードのひとつが「坪単価」
でもこの言葉、実はとても曖昧、、、、
金額だけを比較しても意味がないのでは、、、と僕は秘かに思ってます。
■ 建築家の答え:「坪単価」は“中身”によって全く違う
たとえば、同じ「坪120万円」と書かれていても、その中に含まれている内容がまったく違えば、結果としての総額も違います。
▼よくある違いの例
含まれている費用 | A社 | B社 |
建物本体工事 | 含む | 含む |
設計料 | 含まない | 含む |
外構工事 | 含まない | 含まない |
カーテン・照明 | 含まない | 含まない |
地盤改良費 | 別途 | 別途 |
消費税 | 含む | 含まない |
つまり、「坪単価だけでは、家づくりの全体像は見えてこない」のです。
■ キタザキアーキテクツの場合
私たちは「総額ベースで安心できる予算計画」を大切にしています。
僕の設計による工務店へ見積をお願いする場合『カーテン工事』以外は全て建設費に含まれた内容で工事契約して頂いていますので、追加工事は建主の都合以外で発生致しません。
そのため、お打ち合わせでは最初に「この予算で、何がどこまでできるか?」を明確にします。
また、キタザキアーキテクツは建築家自らが意匠設計・構造計算・省エネ計算を一貫して行うため、設計料の中に構造計算や省エネ計算なども含まれています。
こうした“見えにくい設計の質”も、実は重要なコストの一部なのです。
■ 最後に|「坪単価」より「暮らし単価」を大切に
私たちが大切にしているのは、「坪単価」よりも「暮らし単価」
同じ坪数でも、性能や空間の工夫、自然環境との調和、心地よさは全く違います。
家は「数字」で測れるものではありません。
だからこそ、数字の奥にある「設計の意図」や「暮らしの質」まで、丁寧にお伝えしたいと考えています。
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