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北海道で叶える、自然とつながる家|風と光を招く“囲われた坪庭”のある暮らし



北海道の暮らしには、冬の寒さや強い風、そして長い季節の変化といった、

土地ならではの課題があります。


その一方で、豊かな自然を身近に感じながら暮らしたいという願いもあるはずです。

そんな想いを形にしたのが「囲われた坪庭」


外に開かず、自然とつながる――


今回は、寝室と雑木林をつなぐ小さな庭の設計についてご紹介します。



朝、静かな光に目が覚める。


窓の向こう、縦格子から差し込む日差しが壁にリズムを刻む。

風が抜け、木々の葉がわずかに揺れているのがわかる。


この寝室には、小さな庭が寄り添っている。


三方を木塀で囲い、雑木林と空だけが切り取られた坪庭。

塀に開けた細いスリットからは、木漏れ日とともに、木の香りや葉のざわめき、

鳥の声までもが室内へと届けられる。





ただ外とつながるのではなく、必要なものだけを取り込むための

「フィルター」のような空間。


視線は遮り、けれど風は通す。

光は和らげ、けれど緑は感じる。


四季の移ろいが、ここではとても近い。

春は新緑の香り、夏は木陰の涼しさ、秋は色づく葉、冬には静けさ。


「囲う」ことで「開く」──そんな設計がもたらす、やわらかで豊かな寝室。


自然と暮らしの境界を丁寧に整えること。


それが、この家の考え方です。




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