函館の建築家が考える、暮らしを楽にする階段設計
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ

- 9月4日
- 読了時間: 1分
更新日:9月18日

階段は単なる移動のための通路と思われがちです。
でも、家の中で一番よく使う動線であり、体感的な快適さに直結する場所でもあります。

たとえば、幅が80〜90㎝ある階段を想像してみてください。
荷物を持っていても安心して上り下りでき、すれ違いもスムーズ
身体の動きにゆとりが生まれることで、気持ちまでゆったりとします。
不思議なことに、階段に余裕があると「家全体に広さを感じる」ことがよくあります。
数字上の帖数を増やすよりも、移動空間にゆとりを確保することで暮らしの質は高まるのです。
リビングのような「座って過ごす空間」は、多少コンパクトでも意外と窮屈に感じません。けれど「動く空間」である階段は、数十センチの差が想像以上に大きく響きます。

階段を「ただの通路」ではなく「暮らしに広がりを与える空間」としてデザインすること。それが住まいに上質な豊かさをもたらすと、私は考えています。






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