建築家自ら構造計算する時代
- 建築設計 キタザキ アーキテクツ
- 4月1日
- 読了時間: 1分

近年、耐震性とデザイン性の両立が求められる中で、建築家自身が許容応力度計算を用いて『耐震等級3』の設計を行うことが、新たな建築の可能性を広げている。
従来、構造設計は専門の構造設計者に委託するケースが多かったが、建築家が自ら構造計算を手掛けることで、設計意図をより精密に反映でき、自由度の高い空間構成が可能となる。

許容応力度計算は、建築物の各部材にかかる応力を詳細に解析し、安全性を確保する計算手法である。
この手法を駆使することで、耐震等級3の高い安全性を確保しながら、より大胆なデザインや開放的な空間設計を実現することができる。

例えば、広がりのある吹き抜けや大開口部を取り入れつつ、構造バランスを維持する設計が可能となる。

また、建築家自身が構造計算を行うことで、意匠と構造の整合性が高まり、
無駄のない洗練されたデザインが実現しやすくなる。
従来の耐震設計では、デザインと構造の折衝が課題となることが多かったが、
建築家が構造を理解し、柔軟に設計へ反映できることで、
より一体感のある建築が生まれる。
Comments