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建築家とつくる函館の家|国有林の緑を借景にする『深いひさしの家』

借景を抱きしめる

『深いひさしの家』が紡ぐ、雑木林と暮らす豊かな日常


函館の四季折々の表情を豊かに見せてくれる、

国有林の雑木林その美しい風景に寄り添うように佇む一軒の住まい


名前は、『深いひさしの家』


敷地が持つポテンシャルを最大限に活かし、建築主のライフスタイルを優しく包み込む


01. 深い庇(ひさし)が誘うアプローチ


この家の象徴とも言えるのが、内に向かって、そして外に向かって深く突き出た

「庇(ひさし)」


雨や雪の多い道南の気候から守るという機能性はもちろんのこと、この深い庇は「外と中を緩やかにつなぐ中間領域」としての役割を果たしています。


アプローチを進むにつれ、庇のつくる陰影が心をスッと落ち着かせ、日常からプライベートな空間へと優しく誘(いざな)ってくれる。


そんな、どこかホッとするエントランスを目指しました。


02. 小豆色×抹茶色×道南杉

住宅街のスパイスになる外観


外観のカラーリングには、少し大胆で、スパイシーなオリジナルの色彩計画を施しました。

  • 小豆色(あずきいろ)の落ち着き

  • 抹茶色(まっちゃいろ)の深み

  • 地場素材である道南杉の温かみと経年変化


この3つの要素が調和した外観は、パッと目を引く個性がありながらも、

背後に広がる国有林の雑木林と見事なコントラストを描きます。


季節が巡り、木々が芽吹き、紅葉し、雪を纏う。そのすべての背景として、この家自体が風景の一部になるよう意図しています。



03. 暮らしのなかに「本」と「思考」廊下沿いのライブラリーとスタディスペース


壁一面に設けたのは、家族の足跡や興味が並ぶ「廊下沿いのライブラリー」本棚を横目に歩みを進めると、その先には静かに集中できる「スタディスペース」へ


「ちょっと本を手に取って、そのままお気に入りの場所でページをめくる」

「窓の外に広がる雑木林の緑を視界の端に感じながら、仕事や趣味に没頭」


そんな、生活のなかに自然と思考の時間が溶け込むような、豊かで贅沢な動線を設計しました。


建築家として、この家に込めた想い


今回の設計で大切にしたのは、「ここにしかない風景を、どう日常の豊かさに変えるか」ということです。


窓から見える雑木林は、毎日違った表情を見せてくれます。

その自然の美しさを、深い庇が切り取る絵画のように楽しむそして、道南杉をはじめとする素材たちが、住む人と共にゆっくりと時間をかけて味わいを深めていく。


機能的でありながら、遊び心と謙虚さを忘れないそんな居心地の良い住まいが形になりました。


この『深いひさしの家』での暮らしが、これからご家族にとってかけがえのないものになっていくことを願っています。




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