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スキーや自転車と同じ。建築にも「心地よいライン」を求めて

空間に「線」を引く ―― ライン照明が描く新しい広がり


「今更」と思われるかもしれませんが、最近あらためて、細長いライン照明が持つ「空間を整え、方向性を指し示す力」に強く惹かれています。


単に明るさを確保する道具ではなく、空間の輪郭を際立たせ、そこに住まう人の視線を誘導するための「線」


今後の設計において、この手法をより積極的に取り入れていきたいと考えています。



1. 視線を導き、奥行きを創り出す


ライン照明の最大の利点は、空間に「方向性」を与えることです。

天井や壁に真っ直ぐ伸びる光の筋は、視線をその先へと誘い、物理的な寸法以上の奥行きを感じさせてくれます。


入り口から奥へ、あるいは内から外の景色へと光を繋げることで、住空間にダイナミックなリズムが生まれます。



2. 空間のノイズを削ぎ落とす


建築家として大切にしたいのは、機能と美しさの共存です。

従来のスポットライトやシーリングライトのような「点」の存在感を抑え、建築の一部として「線」を埋め込むことで、天井面や壁面が驚くほどスッキリと整います。


余計なノイズを削ぎ落とした空間には、心地よい静寂が宿ります。



3. 光のグラデーションを楽しむ


ライン照明は、直接光としてだけでなく、間接照明として壁面をなめるように照らすことで、素材の質感を美しく浮かび上がらせます。


日々の生活の中で、刻々と変わる自然光とライン照明が混ざり合う瞬間


そんな「光の移ろい」を謙虚に、そして贅沢に楽しむ住まいを提案していきたい


おわりに


ロードバイクで風を切る時や、スキーで雪山を滑り降りる時

私たちは無意識に、進むべき「ライン」を意識しています。


建築においても、住まう人の暮らしが心地よい方向へと向かっていくような、そんな「光の道筋」を丁寧に設計していければと思います。




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